全国の街や商店街を巡る「街歩き」シリーズ
今回は、宮崎市中心市街地の商店街「あみーろーど・広島通り・若草通り・四季通り」をご紹介いたします。
はじめに
宮崎の中心市街地につきましても、全国的な中心市街地衰退の要因の、モータリゼーションの進行、郊外の大型ショッピングセンターの台頭により、長らく低迷期・衰退期を迎えていました。各商店街は、アーケード撤去によるオープンモール化による環境美化等、再生に向けた取り組みを行なってまいりましたが、本格的な商店街の再生となるのは、2020年11月の「アミュプラザみやざき」の開業を待たなくてはなりませんでした。
再生期(アミュプラザみやざき開業)
アミュプラザの開業により、ショッピングセンターのセオリーでもあリます「2核1モール」が、中心市街地一体に構築された形となり、人の流動が強まりました。ここでの、2核とは、1つは従来からある「宮崎山形屋と宮崎ナナイロ(旧ボンベルタ橘)」と、2つ目の核が、「アミュプラザみやざき」となります。この2つの核を結ぶモールにあたるのが、今回ご紹介する「あみーろーど・広島通り・若草通り・四季通り」の4つの商店街です。アミュプラザ開業以前は、核が一つで人の流動が不十分であり、かつ、核自体も、郊外のイオンモール宮崎に比べ集客力で劣り、周辺商店街の衰退も招いていました。また、アミュプラザ開業に合わせて、新たにトータル1,000台規模の駐車場が中心市街地に出現したのも大きいと言えるでしょう。宮崎駅周辺は宮崎の中心駅とは言え、車社会である宮崎での集客の為には、駅前立地と言えども駐車場の完備は必須事項でした。※アミュプラザ駐車場:うみ駐車場 350台、やま駐車場 338台、きらめき駐車場 409台 合計1,097台
宮崎山形屋

宮崎ナナイロ

アミュプラザみやざき

衰退期を乗り越え、郊外大型モールとの共存へと移行しつつある宮崎市中心市街地の現状を、各商店街毎に詳しくみてまいりましょう。
あみーろーど
宮崎市にある**「あみーろーど」**は、「アミュプラザみやざき山館」も面しているストリートで、今最も活気あふれる商店街です。以前あった古いアーケードは撤去され、現在は電線の地中化や美しい石畳風の舗装が施された、開放的で歩きやすいストリートになっています。正式名称は「宮崎駅前商店街」ですが、「あみーろーど」という可愛らしい響きの名前には、通りに「阿弥陀堂」がある事と、フランス語の「アミ(Ami)」: フランス語で「友達」を意味する言葉をかけ合わせており、「友達のように親しみやすい商店街に」という願いが込められています。親しみやすい愛称で多くの地元住民や観光客に呼ばれています。



現在は、昔ながらの老舗と、若い経営者がオープンしたお洒落なカフェ、ベーカリー、多国籍料理、夜から賑わう居酒屋やバルなどが混在しています。昼も夜も違った雰囲気を楽しめるのが大きな魅力です。

広島通り
「あみーろーど」と「若草通り」の間にあるストリートで、再開発プロジェクト**「HAROW(ハロウ)」**の誕生により、注目されるエリアの一つへと進化しています。
複合型商業施設「HAROW(ハロウ)」:2025年4月に全面開業した、NTT西日本の敷地を活用した新しいランドマークです。
• HAROW 広島通(南棟): * 34台の建築用コンテナを組み合わせた、国内最大級のコンテナ商業施設。
• 店舗: 人気のラーメン店(さといも)、クラフトビール(ひでじビール)、ハンバーガー、シェア型の本屋、アパレルなど、個性豊かな約17店舗が入居。
• 空間: 開放的なテラス席やデッキがあり、イベントも開催される広島通り賑わいの中心地です。


• グリーンスローモビリティ: 低速電動バス「ぐるっぴー」の停留所もあり、駅からのアクセスや周辺観光の拠点としても便利です。

長年、広島通りのランドマークでもある老舗洋食レストラン「パリの朝市」

若草通り・四季通り
宮崎市の中心市街地にある**「若草通り(わかくさどおり)」と「四季通り(しきどおり)」**は、すぐ近くで交差する関係にありながら、それぞれ全く異なる個性と魅力を持つストリートです。
若草通り
ストリートがアーケード屋根に覆われたクローズド型モール。
昔ながらの商店の並びに、お洒落なセレクトショップ、こだわりの古着屋、また物販店舗だけでなく、近年は飲食店舗も次々とオープンしています。
• 全天候型のイベント空間: アーケードの屋根があるため天候に左右されず、週末にはストリートマーケットや音楽ライブ、地域密着型のイベントが頻繁に開催され、賑わいを見せます。長年続く老舗と、若い世代が立ち上げた新しい店舗が混在するエリアです。



四季通り
若草通りを横に抜けるように南北へ伸びる、比較的細い路地です。名前の通り「四季折々の花や緑を感じられる通り」をコンセプトに、地元商店街と行政が一体となって美しい景観づくり(宮崎市の景観形成推進地区に指定)に取り組んでいます。
• 欧州の路地裏のような洗練された景観: 温かみのあるレンガ調の舗装、デザインされた街灯、店頭を彩る植物などが美しく調和しています。


• 個性豊かな「隠れ家」ショップの集積: 通りから一歩離れた、宮崎山形屋に面した北側エリアは、レトロでディープな雰囲気漂う飲食店舗が軒を連なっています(チキン南蛮の名店「おぐら」もこのエリアにあります)。全国チェーン店はなく、オーナーの美学が詰まった小さなカフェ、雑貨店、美容室、こだわりの飲食店などが並んでいます。目的もなくふらっと歩いて「自分だけのお気に入りのお店」を見つける楽しさがあるエリアです。









