筆者は現在、iPad Proを3台使用しているのですが(12.9インチ2018 iPad Pro、12.9インチM2 iPad Pro、11インチM2iPad Pro)、2018年モデルのiPad Proは、筆者がiPad沼に落ちるきっかけとなった製品で(一時は4台iPadを保有)、歴代のApple製品の中でも**「伝説的な名機」「オーバースペックの化け物」**と呼ばれるほど、歴史的な転換点となったモデルでした。

2026年現在から見ても、**「コンテンツ消費や軽作業なら、驚くほど普通に使える(ただしバッテリーとOSサポートは留意が必要)」**というのが正直な感想です。
概要、発売当時何が凄かったのか、そして現在の実用性について纏めてみました。
2018 iPad Pro 概要
2018年11月に発売されたモデルで、11インチ(第1世代)と12.9インチ(第3世代)の2サイズ展開でした。ホームボタンを廃止し、現在まで続くiPadシリーズの「デザインの原型」を作った世代です。
筆者の使用している2018 iPad Proのスペックは以下のとおりです。
| チップ | A12XBionic |
| メモリ | 4GB |
| ストレージ | 256GB |
| ディスプレイ | 12.9インチ 2,732×2,048 |
| Liquid Retina (ProMotion 120Hz対応) | |
| 認証 | Face ID(顔認証) |
| コネクタ | USB-C(iPad初搭載)※Type Cの搭載は当時、革命的と言っても過言ではなく、iPhoneへの搭載は、ご存知の通り、2023年登場のiPhone15迄、待たなくてはなりませんでした。 |
| 対応アクセサリ | Apple Pencil(第2世代) |


約8年近く使っているので、「Smart Folio」はだいぶへたってきました。

ここが凄かった!(名機と呼ばれる理由)
発売当時、このモデルは業界に大きな衝撃を与えました。その主な理由は以下の3点です。
先を行き過ぎた「怪物級」の処理能力
搭載された「A12X Bionic」チップは、当時のほとんどのノートPCの処理速度を上回っていました。数年後に発売された後継機(2020年モデル)と比べても性能差がほとんどないほどの余力があったため、長寿命モデルとなりました。
現在まで続く「完成されたデザイン」の確立
ホームボタンをなくしてベゼル(縁)を細くし、側面をフラットにする角ばったデザインを採用しました。この後、iPad AirやiPad mini、さらにはiPhoneまでもがこのデザインに追従しました。
USB-CとApple Pencil(第2世代)の採用
Lightning端子を捨ててUSB-Cを採用したことで、外部モニターやカメラとの接続が一気にパソコンライクになりました。また、本体に磁石でくっついて充電できるApple Pencil(第2世代)の登場は、クリエイターの利便性を劇的に向上させました。
※それ以前のApple Pencilは、ペンのお尻のキャップを外して、iPadのLightning端子にブチ刺す形の何とも不恰好で、効率の悪い使用感でした(使い勝手が悪かった為、Pencilの充電をついつい忘れてしまい、過放電で使えなくなってしまう事もありました...)。

第1世代のApple Pencil
まだ使える?(2026年現在の現実的な評価)
結論から言うと、**「動画視聴、ブラウジング、電子書籍、ノートアプリなどの日常使いであれば、今でも全くストレスなく使える」**という驚異的なポテンシャルを維持しています。しかし、メイン機として最新の環境で使って行くには、明確な限界が来ているのも事実です。
まだまだ現役な点(メリット)
• 画面の滑らかさ: ProMotionテクノロジー(120Hzのリフレッシュレート)を搭載しているため、現在の廉価版iPadやiPad Air(60Hz)よりも、画面のスクロールやPencilの追従性が滑らかです。
• スピーカーの音質: 4スピーカーオーディオの音質は現在でもトップクラスで、映画鑑賞には最高です。
• 基本動作の軽快さ: A12Xチップが非常に優秀なため、重いゲームや動画編集をしない限り、動作のカクつきを感じることは少ないです。
・以上、コンテツ消費型の使用方法では、現在でも一線級で活躍してくれます。

厳しい点・限界が来ている点(デメリット)
• 最新OS機能・AIの非対応: 発売から約8年が経過し、iPadOSのメジャーアップデート対象から外れる時期に直面しています。また、最近のiPadOSの目玉である「Apple Intelligence(AI機能)」や、外部モニターをフル活用する「ステージマネージャ」機能などは、Mシリーズ(M1以降)以降の制限があります。
• メモリ(RAM)不足: 基本モデルはメモリが4GBしかありませんので、多数のPDFの校正等を行う場合、しばしば固まってしまう事があります。筆者は、日常的に多数の誌面校正・編集をする機会が多いのですが、数年前よりメインの校正作業は、M2のiPad Proに切り替えております。
まとめ
• 今から中古で買う場合: 正直おすすめはしません。名機ではありますがOSのサポートが限界を迎えているため、今から買うなら最低でも「M1チップ」を搭載したiPad Proを探すのがベストでしょう。
• 現在持っていて使い続ける場合: コンテンツ消費型の使用方法では、例えばサブ機として、ベッドで動画を見る専用機や、電子書籍リーダー、PDF閲覧用として割り切れば、壊れるまで優秀なデバイスとして活躍してくれるでしょう。

前回のブログ(MacBook Pro編)でも少し触れましたが(リンク)、2019年当時、難病「ALS」の母親の看護は、この2台のマシンのサポート無くしては乗り越えられなかったと言っても過言ではありません(病気の進行で話せなくなってしまった母親にとって、iPadでの筆談でのやり取りが、残された唯一のコミュニケーション手段でした)。厳しかった看護時代を支えてくれたこの2台のマシンには感謝です。













